アパレル業界の流行ってすぐ過ぎ去りますよね。
スペインを本拠にするアパレルブランドZARAは、服の流行を作り出すことや流行を予測して大量に発注することを止め、商品を4週間以上店頭に置かないことにして業界TOPだったGAPを抜き去ることに成功しました。
今回は、GAPを抜いてアパレルブランド世界一になったZARAから学ぶ『ファストファッション型SPA』について紹介していきます。
ZARAの始まり
スペイン発!世界一のアパレルブランド
スペインを本拠地とする、インディテックス(メインブランドがZARA)は1975年、アマンシオ・オルテガが大量キャンセル品を捌くために作った衣料販売店でした。
スペイン全土に販売店を作り、キャンセル品を売って儲けを得ていました。
オルテガがGAPの常識を破る
オルテガは、自社で商品を企画し製造販売をする『SPAモデル』を作って成功したGAPから学び、進化させた方法で勝負しました。
ZARAは、他社が行っていた「流行を生み出すこと」、「流行を予測して大量発注すること」を止め、新製品をドンドン出して消費者の好みを探り、好みに合わせて1~2週間という速いペースで新商品を出すことにしました。
ドンドン新商品を打ち出し、自分たちが流行を作り出すよりも、今の流行を素早く追うビジネスモデルに変えたのです。
どんなに売れていても4週間以上は同じ商品を売らない
今買わないとなくなってしまう演出
ZARAは、市場に出した新商品の動きが悪ければ、1週間で店頭から除き、追加注文もキャンセルしました。
また、売れている商品であっても、4週間以上は店頭に並べないようにしました。
2週間で流行りの商品を用意する
繰り返し来店してもらうために「今買わないとなくなってしまう」感を演出するためでした。
売れた商品が出た場合には、再発注するのではなく似た商品を1~2週間で即投入することで売り上げを安定させ、セールでたたき売りをする必要がなくなったことで収益性が上がったのです。
ZARAのスピード改革
ZARAの強みはスピード感
オルテガは、社内のスピード強化を図りました。
流行りの色を知ってから消費者のもとに届くまでに2年もかかっていたアパレル業界に比べて、企画・製造・流通スピードを速め、2週間で新商品を店頭に並べることが出来るようにしたのです。
特に時間がかかっていた企画・試作部分を内製化してスピードアップを実施しました。
リピート率が高い
新商品の投入スピードは20倍になり、流行を先読みする必要がなくなりました。
スピード改革を行ったことにより、他ブランドでは年平均4回しか愛好家が店を訪れないのに対して、ZARAは3週間に1回というペースで愛好家が通うことになりました。
ファストファッション型SPA
ファッション性の高い衣類を安く速く多品種提供することを『ファストファッション型SPA』と呼びます。
ZARAは、2009年にGAPを抜いて世界一の『SPA』と呼ばれ、2017年の売上は3.3兆円を達成しました。
最後に
今回は、GAPを抜いてアパレルブランド世界一になったZARAから学ぶ『ファストファッション型SPA』について紹介しました。
創始者のオルテガは、自社で商品を企画し製造販売をする『SPAモデル』を作り成功したGAPから学び、さらに進化させファッション性の高い衣類を安く速く多品種提供する『ファストファッション型SPA』で大成功しました。
ZARAは、他社が行っていた「流行を生み出すこと」、「流行を予測して大量発注すること」を止め、新製品をドンドン出して消費者の好みを探り、好みに合わせて1~2週間という速いペースで新商品を出すことにしました。
また、売れている商品であっても、4週間以上は店頭に並べないようにして「今買わないとなくなってしまう」感を演出しました。
売れた商品が出た場合には、再発注するのではなく似た商品を1~2週間で即投入することで売り上げを安定させ、セールでたたき売りをする必要がなくなったことで収益性が上がり、世界一のアパレルブランドになりました。