Yahoo!の失敗をきっかけに追い抜いた超世界的企業『Google』の成り立ち

Google

わたしたちが、検索をするときにお世話になる『Google』は、「Yahoo!」と同じスタンフォード大学の学生が作った企業です。

いまでは「GAFAM」と呼ばれるアメリカの超大企業の1つで、YouTube、Googleマップ、androidなどを運営しているIT企業です。

今回は、Yahoo!の失敗をきっかけに追い抜いた超世界的企業『Google』の成り立ちについて紹介していきます。

目次

Googleの始まり

学生2人から始まったGoogle

Googleは、1998年スタンフォード大学の博士課程に在籍するラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって作られました。

サイトの重要性や品質を評価する新技術を「PageRank(ページランク)」と名付け、ロボット型の検索エンジンを作り上げました。

SEO

Googleの由来

その際に使用する「googol(グーゴル)」という数の単位にちなみ「Google」と名付けられ、起業するときにはAmazonのジェフ・ベゾズから出資してもらいました。

また2人は、1994年に「Yahoo!」を起業したスタンフォード大学生の後輩であり初期のYahoo!と同じように、スタンフォード大学内でGoogleも運営されていました。

Googleが手に入れた「キーワード型広告」

新しい広告

Googleは、1999年には驚異的な検索エンジンとしての評価を得て、30億円以上の投資を集めていましたが、収入はほぼ0円でした。

そんなGoogleが出会ったのが、検索したワードのすぐ下に出てくる「検索キーワード連動型広告」でした。

今までバナー広告が高くて出せなかった中小企業でも広告を出せる安さと、安定して儲けが生み出せるような仕組みなので検索エンジン事業者であるGoogleの収益は安定しました。

そのころのYahoo!やマイクロソフトは、高額なバナー広告で利益を出していたので、キーワード広告を甘く見て参入しませんでした。

Yahoo!の失敗でGoogleがトップに

同じスタンフォード大学から生まれ、検索エンジンサービス会社であるYahoo!は3つの失敗をしてしまい、後輩のGoogleに追い抜かれることになります。

Yahoo
  1. Yahoo!の検索エンジンとしてGoogleを一時期採用してしまったのでライバルサービスの利用を後押ししてしまった。
  2. Yahoo!はのちに、キーワード広告会社を買収したが遅すぎた。
  3. Yahoo!はGoogleを特許侵害で訴えたがGoogle株260万株(当時の株価で2.6億ドル)で和解してしまった。

その結果Googleは、2002年にアメリカで1番使われる検索エンジンになり、2004年に株式公開して翌年の時価総額は1000億ドル(約11兆円)となりました。

米Yahoo!はGoogleとの競争に敗れ、2017年に大手通信会社ベライゾンへ売却されました。

Googleの独特な企業文化

独特な文化

Googleは、独特な企業文化で知られる企業でもあります。

良い文化
  • 社内移動用の電動キックボードやセグウェイ
  • 料理人が各国の料理を提供する無料食堂
  • フィットネスジムやサウナを完備したキャンパス
  • 定期的に開催されるローラーホッケーのイベントなど充実した福利厚生サービス
  • 猫以外のペットを持ち込み可能なオフィス
  • おもちゃなど遊び道具を持ち込める仕事部屋

Googleのスローガン

また、勤務時間の20%を自分の気に入ったプロジェクトに割くよう義務付ける「20 percent time」という規則があり、そこからGmailなどの実験的サービスが生まれています。

Googleは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」を経営理念(ミッション・ステートメント)に掲げており、スローガン(従業員行動基準)には「邪悪になるな」と教えているので就業環境にとても力を入れている企業なのです。

最後に

今回は、Yahoo!の失敗をきっかけに追い抜いた超世界的企業『Google』の成り立ちについて紹介しました。

Googleは、1998年スタンフォード大学の博士課程に在籍するラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって作られました。

同じスタンフォード大学から生まれ、検索エンジンサービス会社であるYahoo!は3つの失敗をしてしまい、後輩のGoogleに追い抜かれることになりました。

GoogleはYahoo!を破って、2002年にアメリカで1番使われる検索エンジンになり、2004年に株式公開して翌年の時価総額は1000億ドル(約11兆円)となりました。

現在では「GAFAM」と呼ばれるアメリカの超大企業の1つで、様々な技術を持った会社を買収し続け、YouTube、Googleマップ、androidなどを運営しています。

2020年1月16日の米株式市場でGoogleがアメリカ企業4社目の株式時価総額1兆ドル(約100兆円)を超え、2021年の世界時価総額ランキングでは世界5位にランクインしています。

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