在庫は悪!世界一の自動車メーカートヨタから学ぶ『リーン生産方式』と『系列モデル』

TOYOTA

トヨタは、日本で知らない人はいない企業ですよね。
有名な企業すぎて、地元の住所が「挙母市」から「豊田市」に議会で変更されたこともあるのです。

トヨタは、フォードやゼネラルモーターズとは違ったムダのない『リーン生産方式』と『系列モデル』を導入し、77年間も世界自動車販売台数トップを走っていたゼネラルモーターズを追い抜き世界一の自動車メーカーになりました。

今回は、在庫は悪!と言い切ったトヨタがムダ・ムリ・ムラを削った『リーン方式』とトヨタをピラミッドのように支える『系列モデル』について紹介していきます。

目次

トヨタはどんな会社?

自動車販売数世界一位

トヨタの正式名称は、トヨタ自動車株式会社です。

トヨタグループ全体の2019年の世界販売台数は約1074万台で2位、トヨタブランド単独では約971万台で8年連続のプラスになり、2020年は952万台で1位となりました。

影響力が強すぎて市の名前が変わる

企業名があまりにも有名すぎるので、本社周辺の住所が議会で「挙母市」から「豊田市」に変わったほど影響力がある企業です。

トヨタは、在庫は悪であり、人の能力を核にした生産・改善活動こそが正しいと主張しました。

贅肉を削いだ『リーン生産方式』

アメリカ自動車メーカーの失敗を学ぶ

トヨタの在庫をなくす生産方式は、フォードの自社で生産を完了させる「垂直統合モデル」とゼネラルモーターズの事業所を分け競わせる「分業モデル」を否定するものでした。

フォードの工場では、各工程ごとに流れが詰まらないように多めの在庫を持つようにしていたので過剰在庫が常に生まれていました。

贅肉

ムダを削ぎ落した『リーン生産方式』

そこでトヨタは、どの工程にムダ・ムリ・ムラがあるのかを調べ、不要な在庫はなくす『リーン生産方式』を作り上げました。

リーンとは英語で「贅肉が取れたこと」を意味し、贅肉のない生産方式を『リーン生産方式』と呼びます。

トヨタは、『リーン生産方式』を導入し、工程ごとの無駄を改善し続けたので品質は上がり、コストを下げることができました。

トヨタをみんなで支えるピラミッド『系列モデル』

アメリカ自動車メーカーと同じ失敗はしない

トヨタの優れている点は、部品の調達戦略にもありました。

ゼネラルモーターズは、外部の部品会社を競わせていましたが、自由競争にしていたので、部品メーカーごとに交渉をしてはケンカをしていました。

また、フォードでは、自社製造に特化しすぎたあまりモデルチェンジをすると工場の仕組み変更にお金と時間がかかり、1年間近く工場を稼働できなくなってしまうという悩みがありました。

みんなで支える系列モデル

それらに対してトヨタは、資本関係や長期取引のあるメーカーがピラミッドのように何層にもなりトヨタを支える『系列モデル』を作りました。

ピラミッド

トヨタのための部品を1次、2次と系列のメーカーが開発して作るので、トヨタ自体が製品開発にも参加して、部品メーカーの生産工程にも口を出すことが可能になり、柔軟に製品を作り変えることができるようになりました。

系列モデルの強みは、柔軟性を保ったまま「永遠の原価低減・品質向上努力」を続けるところにありました。

トヨタとホンダの活躍により、30年以上自動車シェア50%を誇っていたゼネラルモーターズのシェアはドンドン減少し、2008年上半期には約77年間も守り続けた販売台数世界一の座もトヨタに明け渡すことになりました。

最後に

今回は、在庫は悪!と言い切ったトヨタがムダ・ムリ・ムラを削った『リーン方式』とトヨタをピラミッドのように支える『系列モデル』について紹介しました。

トヨタは、どの工程にムダ・ムリ・ムラがあるのかを調べて不要な在庫はなくす『リーン生産方式』を作り、資本関係や長期取引のあるメーカーがピラミッドのように何層にもなりトヨタを支える『系列モデル』で大成功しました。

トヨタは、フォードやゼネラルモーターズとは違ったムダのない『リーン生産方式』と『系列モデル』を導入し、77年間も世界自動車販売台数トップを走っていたゼネラルモーターズを追い抜き世界一の自動車メーカーになりました。

トヨタグループ全体の2019年の世界販売台数は約1074万台で2位、トヨタブランド単独では約971万台で8年連続のプラスになり、2020年には952万台で自動車販売台数世界1位になっています。

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