テスラやYouTubeなどを生み出した天才集団を抱えていた企業ペイパルとは?

ペイパル

ペイパルは、オンライン決済代行サービスを提供する会社です。

当時ペイパルに所属していた人材が、再出発しテスラやYouTubeなどを作り上げたので、この天才集団をペイパルマフィアと呼びます。

今回は、テスラやYouTubeを作る天才集団を抱えていた企業ペイパルについて紹介していきます。

目次

ペイパルとは?

PayPal

決済を代行する会社

ペイパルとは、1998年にピーター・ティールが作った決済代行会社です。

創業者のピーター・ティールは、フェイスブックに投資して成功させた人物でした。

1999年に、競合のXドットコムを運営するイーロンマスクに買収され、ネットでの個人間取引を始めたeBeyと連携しさらに大きな会社になりました。

ピーター・ティールもイーロンマスクも超天才同士なので、ペイパルはどんどん成長していきました。

2002年ペイパルは、eBeyに15億ドル(約1,653億円)で買収されました。

ペイパルのサービス内容

ペイパルの決済代行サービスは、オークションサイトを作った企業と利用者の悩みを解決する仕組みでした。

◆サイト運営者の悩み

  • ・買い手と売り手の数が少なくて手数料が入ってこない
  • ・サイトが活発化していないと収入自体がない
  • ・赤字運営を続けていた


◆買い手の悩み

  • ・見ず知らずの相手にクレジットカード番号を知らせたくない
  • ・銀行振込手数料はもったいない
  • ・先払いなんてもっと怖い

◆売り手の悩み

  • ・零細企業すぎてクレジットカード決済に対応できない
  • ・個人なのでクレジットカード決済が対応できない
  • ・そもそも審査が通らない出品者が多い

ペイパルの決済代行システムは、少額決済の壁と信用保証の壁を打ち破ることができました。

ペイパルを利用するメリット

  • ・買い手は、相手にクレジットカード情報を伝えずに、メールやウェブで簡単に決済できるようになる。
  • ・売り手は、ペイパル口座を簡単に開設できて、月額利用料がなく手数料も2~4%だけで済む。
  • ・取引に問題があれば、返金する「買い手保証制度」があるので、利用者が増える。

ペイパルは、「eBey」を支える大きな柱となり、190ヵ国の2億2000万アカウントを結び、年間決済金額は7兆円を記録して国際的な為替・決済サービスになりました。

eBeyに買収されてペイパルを飛び立った天才集団

天才集団のゆくえ

ペイパルに所属していた天才集団は、2002年にeBeyに買収されたのをきっかけにシリコンバレーでドンドン起業していくことになります。

①ピーター・ティール

1998年に決済代行サービス会社PayPalを創業します。

2004年にフェイスブックに投資した大投資家で,YouTube・Linkedin・ Space X・ Tesla Motorsなどペイパルマフィアの企業に投資し成功に導いています。

PayPal

②イーロンマスク

2002年にスペースXを作り、ロケット研究や火星移住を計画しています。
さらに2003年には電気自動車企業テスラモーターズを作り、自動運転技術で最先端を走っています。

2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキングでアマゾンCEOのジェフ・ベゾスと並び第1位の評価を受けています。

Tesla

③チャド・ハーリー

YouTubeの創設者であり、ペイパルのロゴを作った人物でもあります。

2005年1月、友人たちとのディナーパーティーで撮った映像を共有したいと思ったことから、YouTubeは生まれました。

YouTube

④ジェレミー・ストップルマン

一か月あたり1億人以上のユーザーが集まる、ローカルビジネスレビューサイトである「Yelp」を作った人物です。

Googleから買収の話がきていたこともあります。

Yelp

⑤リード・ホフマン

リード・ホフマンは、ペイパル創業者のピーター・ティールと、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグを繋ぎ成功させた人物です。

ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービス「Linkedin」を作り上げました。

このサービスは、友人知人の信用評価が採用基準になるというもので、利用者は世界で200ヵ国、5億人が登録しています。

Linkedin

ペイパルマフィア

ペイパルがeBeyに買収された後に、独立・起業した天才集団をペイパルマフィアと呼ぶようになりました。

世界的企業を作り上げた天才たちが、ペイパル1社だけに所属していたなんて夢のような話ですよね。

最後に

今回は、テスラやYouTubeを作り出した天才集団を抱えていた企業ペイパルについて紹介しました。

ペイパルとは、1998年にピーター・ティールが作った決済代行会社で、翌年に競合のXドットコムを運営するイーロンマスクに買収され、ネットでの個人間取引を始めたeBeyと連携し、さらに成長した企業です。

2002年ペイパルがeBeyに買収されたことをきっかけに、ペイパルに所属していた天才集団は、独立・起業してテスラやYouTubeなどを作りペイパルマフィアと呼ばれるようになりました。

世界的企業を作り上げた天才たちは、決済代行サービス会社『ペイパル』からスタートしたのです。

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