給料を上げるためには人事考課の仕組みを知り『8つの弱点を突く』

成長

給料をあげるためには、人事考課の仕組みと弱点を知る必要があります。

わたしは、2年間で月7万円(84万円/年)の給与アップに成功した経験があり、人事考課を担当しておりましたので「給与アップのコツと担当者の本音」をバラします。

今回は、給料を上げるためには人事考課の仕組みを知り、担当者の『8つの弱点を突く』理由を紹介していきます。

目次

給与を決めるための評価「人事考課」


人事考課とは、上司が日常の業務遂行を通して部下を評価することです。

日ごろの働きぶりを評価をされるので、昇進や給与アップに関連してきます。

給与をあげるためには、人事考課を知る必要があります。

人事考課とは? 上司との面談などで業績や成長を確認して給与アップの査定をすることです。

ゲームなども「自分がどんなゲームをやっているのか」を知らないと、攻略できないのと同じ状態なので、かんたんに人事考課がどうやって行われていくのかを紹介していきます。

評価基準は3つある


人材の評価基準は、3つあります。

①能力評価(潜在的能力):仕事の経験や教育訓練で蓄積された職務遂行能力を評価する。

②情意評価:仕事に対する取り組み姿勢や意欲、態度を評価する。

③業績評価(顕在的貢献度):一定期間にどの程度企業に貢献したかを評価する。

評価される項目は、大きく分けて3種類でした。
①成長した幅や、②仕事への情熱、③具体的な成果などがあると、評価する側も楽なので判断しやすくなります。

日報などに「できなかったこと」を記録しておき、できるようになった成長の幅や「売り上げなどの成績」をしっかり記録しておくことで、人事考課に使える材料になります。

人事考課方法も3つある


人事考課の方法も3種類あります。

①人事考課:上司が日常の業務遂行を通して部下を評価すること。

②人材アセスメント:心理学の理論など、一定の訓練を受けた専門家による考課を行うこと。

③多面評価(360度評価):上司と共に部下、同僚、顧客など業務上の関係を持つ複数の人から評価されることです。

基本的に、上場企業でなければお金に余裕がないので仕組み化も外部委託もできないので、①の上司が日常の業務遂行を通して部下を評価する人事考課が主流になります。

ということは、評価をする上司を抑えておけばいいのです。

人事考課を行う上司も人間ですので、評価ミスが起きることはたくさんあります。

実は、評価担当者である上司でも評価を間違えてしまう8つの弱点が存在します。

どこの企業でも発生してしまう「評価の過誤」と呼ばれる評価を間違えやすい8つの傾向があるので知っておくことで上司(BOSS)を攻略できるようになります。

「評価の過誤」8つの弱点


人事考課担当者は、8つの弱点を持っています。

弱点を突くことで、人事考課を有利に進めることができるので、知っておいて損はないと思います。

①ハロー効果

ハロー効果とは、評価される人物のある一部分の印象で、その人のすべてを評価する傾向です。

就業時間外などにゴミ拾いをしていると、「おっ、この人は気が利くな!他の仕事も丁寧なんだろうな」という評価につながります。

対策:実際に、わたしは役員と同じタイミングでトイレにいたときに落ちていた細かいゴミを拾って捨てたことで評価が高まりました。

②論理的誤差

論理的誤差とは、考課者が論理的に考えるあまり、関連のありそうな考課項目には統一した評価や類似した評価を下す傾向です。

論理的誤差とは、評価される人物が「論理的かつ細かい性格」でデータに基づいて発言したり、評価について語ると評価する上司も巻き込まれて希望通りの評価をしてしまうことになります。

対策:さきほど日報を書くことを勧めましたが、データとして提出できるようにしておくと評価が高まります。

③寛大化傾向


寛大化傾向とは、考課者が自信をなくしたり、部下にわるく思われたくないことから評価を甘くしてしまう傾向です。

上司も人間なので、嫌われることで今後の仕事について波風立てないように評価をしてしまいます。

対策:人事考課の前あたりに、上司のミスをカバーするか、上司のチームにとって代わりのいないスキルを持つことが有効な手段になります。

④厳格化傾向

厳格化傾向とは、考課者が評価を厳しくしてしまう傾向です。

上司も人間なので、最初に行う人事考課は厳しめになってしまいがちです。漫才の審査などもトップバッター程厳しめになっていて、中盤から安定した得点がでますよね。

対策:人事考課の始まりそうな時機を覚えておいて休みのシフト希望などを出し、トップバッターになることを避けてみましょう。

⑤中心化傾向


中心化傾向とは、標準レベルに評価点が集中し、優劣の差があまりない傾向です。

人材の評価基準である「情意評価:仕事に対する取り組み姿勢や意欲、態度を評価する。」の項目を重視している企業では、欠勤遅刻早退をしていない人材を評価しますので優劣がつきづらくなってきます。

対策:業務のスキルや勤務態度で差を出せない場合は、気遣いや報告連絡相談など業務外の信頼値を高めると良いです。

⑥対比誤差


対比誤差とは、客観的な基準によらず、考課者自身を基準に評価してしまう傾向です。

仕事ができた上司ほど、俺はこうやってやってきたんだからキミたち世代はまだ甘い!という感覚があります。

対策:評価をする上司も万能ではないので、上司の苦手な仕事についてスキルを持っておくことで、価値観の押しつけを回避しやすくなります。

⑦遠近効果/近接効果

⑦遠近効果/近接効果とは、最近のことは過大評価し、以前のことは過小に評価してしまう傾向です。

最近の成功はよく記憶に残り、最近のミスはさらに色濃く反映されてしまいます。

流行語大賞のほとんどが下半期から選ばれることを知ると分かりやすいですよね。

対策:確実に成果の上がるプロジェクトや顧客開拓があれば、人事考課前に業務達成報告をするように調整しましょう。ミスは厳禁です。

⑧逆算化傾向


逆算化傾向とは、考課者が求める最終的な結果になるように、最終考課結果から逆算して調整してしまう傾向です。

一番やっかいな傾向で、上司の印象が悪ければどんなに頑張っていても昇進、昇給の落としどころがすでに決まっている危険な状態です。

対策:解決策は上司とコミュニケーションをとることです。できるだけ上司のミスをカバーすることや右腕になることで「決めつけの評価」をされないようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?

ポイントは、人事考課を実施する上司も人間だと知ることです。

上司もミスをするし、嫌われないように気を遣っています。

人事考課は、始まるタイミングではなく、日ごろから見られていると思い行動することが大切です。

給料がアップすると、できることが増えてきますのでサボらずに、ぜひ上司の弱点をついてみてくださいね。

上司と仲良くなるための秘訣


人事考課を行う上司も人間です。

8つの弱点を突くためにも、上司と仲良くなっているとすべてがうまくいきます。

上司と仲良くなるために有効な方法が2つあるので紹介しておきます。

①上司の趣味を探り会話を合わせる

上司がキン肉マン世代であれば、漫画を読んで知識武装する。

同僚が知らないような趣味であれば頭1つ飛び出ることができます。

趣味が結びつける縁は、とてつもなく強いです。

とくに上司が好きな映画や本などの趣味を押さえると自然と会話が弾み、かわいがってもらえます。

②おくりもの作戦

上司の住所を知り、暑中見舞いやお歳暮など贈り物をすると効果は絶大です。

上司が妻帯者であれば、奥様が家庭からアナタの出世を支援してくれるようになります。

上司の住所は、タクシーを呼ぶ機会に手配するためと住所を聞き出すか、年賀状を出したいと素直に伝えて手に入れましょう。

どちらも時間やお金がかかりますが、最終的に自分の給料が上がると思えば簡単な仕事ですよね。

最後に

今回は、給料を上げるために人事考課の仕組みを知り、担当者の『8つの弱点を突く』理由を紹介しました。

給料をあげるためには、人事考課の仕組みと弱点を知る必要があります。

人事考課とは、上司が日常の業務遂行を通して部下を評価することで、日ごろの働きぶりを評価をされ昇進や給与アップに関連してきます。

給料をあげるためのポイントは、人事考課を実施する上司も人間だと知ること、評価する担当者がハマる8つの弱点を知り攻略することでした。

人事考課は、始まるタイミングで行動するのではなく、日ごろから見られていると思い行動することが大切なので参考にしてみてくださいね。

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